ドラマ「ウイングマン」桂正和は思いがけず“総監修”に、原作との違いに期待(イベントレポート / 写真20枚)_ブライトン 試合
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「ヒーローへの憧れ、正和作と特撮が好きだという思いだけはブレずに」(藤岡真威人)
明日10月22日24時30分よりテレビ東京で放送されるドラマ「ウイングマン」。の違この日集まった大勢の記者を前に、藤岡は「実写化が発表されて、情報解禁がされるたびに、ブライトン 試合この『ウイングマン』という作品の注目度、期待の高さ、どれだけ多くの人に愛されているかというのを実感しております」と挨拶する。
役作りにあたり、原作だけでなくTVアニメ「夢戦士ウイングマン」も履修したという藤岡。「コミカルですごく面白かったです。でも実写に落とし込むときに、どこまで振り切ればいいんだろうと。お色気もありますし、最初はいい意味で困惑もしました(笑)。だけどケンタを演じるうえで一番大切なのは、ヒーローへの憧れや特撮が好きだという思い。そこはブレずに気持ちを保っておこうと思いました」と当時の心境を話す。また「東映さんのYouTubeなどを見て、ヒーローの技や所作を自分の中にストックしました」と、演技に説得力を持たせるため研究を重ねたと明かした。
加藤も藤岡と同じくマンガとアニメを予習していたが、アオイ役に決定する前の面接で桂から「1回全部忘れてやってくれ」と言われたそう。「アオイのかわいらしさやケンタをちょっと弄るみたいなところはもちろんありつつも、三次元に来た意味やドリムノートの大切さを感じて演じてほしいと。なので現場に入ってからも、そのときの言葉をとにかく大事にしていました」と話す。宮野演じる北倉先生は、健太が通う高校に赴任してくるイケメン新任教師と紹介されているが、謎の残るキャラクター。宮野は「ドラマはより人間ドラマ的というか、キャラクターそれぞれの目的が明確になっています。北倉先生が抱えている思いについてはまだ言えないですが、撮影現場で桂先生とお話ししたことで『自分の信じるものができたな』『そこに向かってどう構築していこう』と考えることができました」と、どのようにして役を掴むことができたかを語った。
「原作とまったく一緒は無理。でも同じ匂い、一緒のよさは感じてほしい」(桂正和)
宮野も原作との違いに言及していたが、桂からも「原作とだいぶ違うと思いますよ。僕も楽しみ」という言葉が。桂は「僕ね、原作者という感覚より、制作者の1人のつもりで参加したんです。頼まれたわけじゃないので、勝手にですけど(笑)。だからいっぱい口出ししちゃって、『総監修』という冠を付けてもらうことにもなりました」と、深くドラマに携わっていることを明かす。「アオイも原作とは性格が違うし、北倉先生もこういうキャラ立てをしたいという思いがあったので、前もって本人に伝えられてよかったです」と、2人の役柄について触れた。
そんな桂とのやりとりについて、坂本監督は「先生は夜型で夕方に目が覚める方。だから打ち合わせも大体遅い時間帯なんです。何回先生と夜中に電話で話したか」と笑いながら回想。桂が「OKカットとして撮れていても、何か気になることがあって思いついちゃうと、こうしてほしいと後からでも口出しちゃうんです。だから僕、現場でだいぶ嫌われ者になってると思いますよ」と反省する。坂本監督にそんなことはないとしっかり否定された後、桂は「原作とまったく一緒というのは、僕は無理な話だと思ってるんです。だから、見てる人に原作の匂いを感じてもらいながら、原作と一緒のよさを伝えるにはどうしたらよいかを考えていました」と実写版への思いを述べた。
「アクションシーンはどこか懐かしい気持ちになるように」(坂本浩一監督)
桂はドラマ化のオファーがあったときのことを聞かれ、「うれしかったんですが、1回どうしようかなと思いました。大切な作品すぎて、もうちょっとタイミングを待ったほうがいいかなと。今までも何度か実写化のお話をいただいてスルーしてきたんですが、僕もそろそろ寿命が尽きそうなのでやったほうがいいんじゃないかなと思ったんです」とジョークを交えながら回答。できあがった映像について、「『ウイングマン』を描いてた頃の20歳の自分が観たら号泣してたと思います。というのも、ケンタって僕自身なので。まず特撮が見られるというのがこのうえない喜びですし、すごくファンサービスな部分もある」と、特撮好きとして思わず唸ってしまうシーンもあったと話す。
坂本監督は「僕は1970年生まれなので、『ウイングマン』の連載当時は中学生。ヒーローのポーズを決めたり、突然バク転をしたり、先生がケンタだったように僕もケンタみたいな子だったんです。だから『ウイングマン』は思い入れのある作品です」とコメント。アクションシーンの特徴を尋ねられると、「ケンタはヒーローオタクなので、自分がウイングマンに変身してもそれを貫くだろうと。だから、ウイングマンだとちゃんと名乗ったり、武器の名前を叫んだり、最新技術を使いながらも懐かしい気持ちになるようにしています」と説明する。そんな坂本監督の指導を受け、「ウイングマン」ならではのアクションに臨んだ藤岡は、「素の僕だったら小っ恥ずかしいような名乗りや決めをケンタを通してやらせていただきました」「振り返ると、作品の大半は殴ったり吹っ飛ばされたり。胸を張ってアクションがたくさん詰まってるよと言いたいです」とアピールした。
「連載当時の僕は、ある1人の少年に救われた」(桂正和)
会見では記者からの「自分のヒーロー的な存在は?」という質問に、藤岡が「僕の中で一択、父の存在が確固たるものです。世界中の人たちにとってもヒーローだなと胸を張って言えます」と答える一幕も。同じ質問に、桂は「『ウイングマン』の連載中、個人的な趣味でプロの業者さんにお願いしてウイングマンの着ぐるみを作りまして。せっかくなので、母校の仮装行列イベントにウイングマンの格好で参加させてもらったんです。当時、ヒーローものを描いてるのに少年たちからの反応はあまり感じられていなく、間違っているのかな?と不安に思うこともあったんですが、その仮装行列で歩いているときに僕の膝くらいの男の子が『あ、ウイングマンだ!』って言ってくれて。その言葉を聞いて、『僕は子供たちにヒーローを与えられてるのかもしれない』と、『自分の描いているものは間違っていない』と思えたんです。だからある意味、僕も彼に救われました」と心温まるエピソードを披露した。
「僕の俳優人生の代表作になったら」(藤岡真威人)
最後に藤岡は「僕の俳優人生の代表作になったらいいなと思うぐらい、本気でぶつかりました」「原作を読んだことがない方にも、原作ファンの方にも、絶対に届く何かがあると信じています」とコメント。宮野は「実写化の発表があったとき、先輩声優たちとのグループLINEが『アニメ化だったらこの役をやりたい、あの役をやりたい』と話題騒然でした。のちに僕が北倉先生役だと伝えたときも、『マモがあれをやるのか!』と大盛り上がり。それぐらい、『ウイングマン』は当時の男の子たちにとって夢の象徴でした」「40年前の少年たちが夢見たものがここにありますし、今の少年たちにも観てほしい、令和でやる意味がある内容になっているかと思います」と述べる。
桂は「最初に皆さんの前に登場したウイングマン、ちょっと違和感ありませんでした?」と、登壇者たちの前にステージに現れ、ポーズを決めて去っていったウイングマンを話題に挙げる。「このドラマはほかのヒーロードラマと違って、ああいうヤツが現実に現れたら、こんなに違和感があるいうところを僕は見てもらいたいんです。だから馴染んでいてほしくないというか、広野健太という変なヤツがこの世界観の中で際立っていたらうれしい」と伝え、会見は幕を閉じた。
ドラマ「ウイングマン」60秒トレイラー
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